必要十分な内容
これ1冊だけやって、2008年の試験に合格しました。ただし、私自身は組込みの実務経験がありますので、「これ1冊やれば誰でも合格」と言うわけではないと思いますのでご注意を。
組込みで現実に実務をこなしている人の場合、午後試験の過去問の中に、自分が日常業務中に遭遇する課題と似た内容を見つけられることが多いのではないかと思います。一方、この仮定が当たっている人であっても、試験対象の分野(ソフト開発、論理回路、メカ制御、セキュリティ等かなり多岐にわたります)全てで経験を積んできた人はかなり稀ではないでしょうか。例えば私の場合、メカが絡む制御なんかは全く経験がありませんでした。となると、合格の障害となるのは、これら未経験の分野に関する午前試験系の知識ということになります。
私と同じような状態の人の場合、この本一冊で午前試験の不足している知識を補完し、午後試験がどんな感じになるかを確認しておけば、なんとか合格点まではいけるのではないかと思います。もちろんこの本の中ではあまり触れられていないような新内容も試験に出ましたが、仮にそれを落としても、本書で既出の所さえちゃんと押さえていれば大丈夫だと思います。頻出分野が手短に整理されており学習効率も高いので、その意味では良い本です。
なお、午前試験の知識に穴が無くなった状態で午後試験の過去問を解いてみたがまだ無理だ、と感じる方の場合、この本だけでそのギャップを埋めるのは難しいかもしれません。あくまで推測ですが、そういう人の場合は組込み関係で重要になる着眼点とか考え方とかに慣れていないのではないかと思います。しかし、この本の午後試験過去問解説だけでそれを身につけられるかは疑問なので、星−1で4つ。また、他の類書と比べたことが無いので、この本が特に優れているのか劣っているかの判断はつきかねます。悪しからず。 HASU |