宇宙―そのひろがりをしろう (かがくのほん) 

宇宙―そのひろがりをしろう (かがくのほん)


宇宙―そのひろがりをしろう (かがくのほん)

宇宙―そのひろがりをしろう (かがくのほん)

加古 里子

出版社:福音館書店
価格: ¥ 1,470
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子どもの想像力を限りなく刺激する最高の絵本

 子どもの頃、この本から「世界という概念」を学んだような気がします。この本は子ども用にひらがなで書かれていますが、書いてることは大人も楽しめるほど高度です。子どものとき、この本に書いてあることを理解していたわけではありません。書いてあることを理解することよりも、そんなすばらしい世界があるということを、暖かくて精緻な絵と共に示してくれるところがこの本の最高の魅力です。「よくわからない」部分があるからこそ、いっそう惹きつけられるのかもしれません。
 大人になってから、たまたまこの本を書店で見つけ、思わず購入。その数年後、親となりましたが、1歳の息子もこの本が大好きです。
 絵本にはめずらしく、最後のページに著者の加古さんの解説があるのですが、ここを読むとまた感動しました。「子ども向けの本」だからという妥協がない、というよりも「子ども向けの本」だからこその真摯さが感じられたからです。1978年の本ですから、今読むと古いです。宇宙の泡構造とかこの時代にはわかってなかったようなので、厳密に言えば正しくないところもあります。でも、そんなことでこの本の魅力が色あせることは一切ありません。世界中に紹介したい素晴らしい本です。 オムシカ


男の子の夢をつくる一冊

この本は、最も想像力を育み、そして一般教養を身につけねばならない時期に読んだことで、世界観や地理感を身につけられた気がする。思えばコペルニクスやガリレオなどが、一生をかけて宇宙に生きる人間という相対感覚をつきとめようとしたのに、現代の私たち少年はこの一冊で宇宙旅行が出来るのだから幸せだった。そして再び20年後の今日読むと、また発見があったりする。
あの頃、自分にとってはここに出てくる「ブロッケン現象」の神秘さが胸を捉えて離さなかった。高い世界ではこういうことが起こるのか、と1ページめくるごとに高さを増してゆく世界はワクワクさせるのだ。自分たちが暮らす世界から、少しずつ高いところを知ってゆき、アルプスなど地上における自然の規模を知り、そして成層圏、熱圏、太陽系、光の届かない何万光年の彼方を知る。絵で知ることができるのだ。もうその頃には、どこまでも果てしない宇宙の奥行き・無限というものに、無意識ながら少年に「虚無」という恐ろさまで知らしめてくれる。科学の本、には違いないけどとてつもない想像力を養ってくれる哲学的な入り口のような、大きさのある一冊だ。 うたずき


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